【EM菌 Effective Microorganisms】
EM技術の科学的根拠となる学術論文や活用事例などの最新情報を紹介します。
畜産関連
〈畜産・水産・養殖・衛生管理・悪臭対策〉
表題
Multi-Microbial Compounds Eliminate or Reduce Salmonella typhimurium from One-third of Poultry Litter Samples Within 8 days
複合微生物混合物は8日以内に家禽敷料中のSalmonella typhimuriumを3分の1に減少させる、または除去する
著者
Sheffield, Cynthia
Department of Environmental Engineering , Korea Maritime University , Busan , Republic of Korea
掲載誌
Research Journal of Poultry Sciences;2018;v11(1)p5-8
URL
Journal of Probiotics & Health / 2018; 6: 193
要約
養鶏において家禽敷料を再利用することは経済的にも重要になっているが、敷料中でSalmonella等の有害微生物増殖し、鶏へのSalmonella感染が発生することが報告されている。本研究では、堆肥促進剤2種(CE1(EM活性液)、CE2)による、敷料中のSalmonella typhimurium(ST)数低減効果を調査した。その結果、EM活性液は施用8日目にST濃度を平均106CFU、CE2は平均104CFU減少させたことから、ST数低減に必要な敷料の使用停止期間を短縮できる可能性が示唆された。EM活性液は家畜やヒトに安全であり、ブロイラー生産者に経済効果と食の安全性をもたらすだろう。
【養鶏】【敷料】【鶏糞】【サルモネラ】【Salmonella】
表題
Effect of the EM Bokashi® Multimicrobial Probiotic Preparation on the Non-specific Immune Response in Pigs
EMボカシ マルチ微生物プロバイオティクス製品がブタの非特異的免疫応答に及ぼす影響
著者
Laskowska E, Jarosz ŁS, Grądzki Z.
Department of Epizootiology and Clinic of Infectious Diseases, Faculty of Veterinary Medicine, University of Life Sciences in Lublin
掲載誌
Probiotics and Antimicrobial Proteins, 2018;10: 1-14
URL
Journal of Probiotics & Health / 2018; 6: 193
要約
本研究の目的は、単球と顆粒球の貪食作用、単球と顆粒球上の呼吸バースト、抗原SWC3、CD11b + CD18 +発現、ならびにブタのサイトカインおよびリゾチームの血清濃度に対するEMボカシの効果を明らかにすることである。EMボカシの餌への添加は、主に単球において食作用活性を増加させることが見出され、さらに食細胞の割合が増加した。試験42日目で最も高い血清中リゾチーム濃度となった。末梢循環におけるSWC3(単球/顆粒球)発現を伴う細胞数の増加、貪食作用、呼吸バーストに対する細胞のより効果的な組み合わせは、EMボカシの給餌によって非特異的免疫応答が調節されたことを裏付けた。
【養豚】【飼料】【プロバイオティクス】【ボカシ】【免疫応答】
表題
Evaluation of the Efficacy of Probiotics in vitro Against Vibrio parahaemolyticus, Causative Agent of Acute Hepatopancreatic Necrosis Disease in Shrimp
エビの急性肝すい臓壊死病の因子であるVibrio parahaemolyticusに対するインビトロ試験によるプロバイオティクスの有効性の評価
著者
Gustavo Pinoargote and Sadhana Ravishankar
School of Animal and Comparative Biomedical Sciences, University of Arizona, USA
掲載誌
Journal of Probiotics & Health / 2018; 6: 193
URL
要約
エビの深刻な病気であるAHPNDを引き起こすVibrio parahaemolyticusに対するプロバイオティクスの阻害効果を調査した。L. casei、S. cerevisiae、 R. palustrisの3種をプロバイオティクス溶液(上清と菌液全体)とし、個別及び様々な組み合わせを試した。ディスク拡散試験では、上清より菌液全体が阻害活性が高かった。チャレンジテストの結果は、L. caseiまたはその他2種と混合したL. caseiを処理したとき、48時間後に高い病原菌の不活性化を示した。L. casei のみ、L. caseiと他の2種を混合したプロバイオティクス溶液はAHPNDを抑制する可能性を持つ。
【エビ養殖】【プロバイオティクス】【急性肝すい臓壊死症】【AHPND】
注目の論文
発表年別
表題
Effect of the EM Bokashi® Multimicrobial Probiotic Preparation on the Non-specific Immune Response in Pigs
EMボカシ マルチ微生物プロバイオティクス製品がブタの非特異的免疫応答に及ぼす影響
著者
Laskowska E, Jarosz ŁS, Grądzki Z.
Department of Epizootiology and Clinic of Infectious Diseases, Faculty of Veterinary Medicine, University of Life Sciences in Lublin
掲載誌
Probiotics and Antimicrobial Proteins, 2018;10: 1-14
URL
要約
本研究の目的は、単球と顆粒球の貪食作用、単球と顆粒球上の呼吸バースト、抗原SWC3、CD11b + CD18 +発現、ならびにブタのサイトカインおよびリゾチームの血清濃度に対するEMボカシの効果を明らかにすることである。EMボカシの餌への添加は、主に単球において食作用活性を増加させることが見出され、さらに食細胞の割合が増加した。試験42日目で最も高い血清中リゾチーム濃度となった。末梢循環におけるSWC3(単球/顆粒球)発現を伴う細胞数の増加、貪食作用、呼吸バーストに対する細胞のより効果的な組み合わせは、EMボカシの給餌によって非特異的免疫応答が調節されたことを裏付けた。
【養豚】【飼料】【プロバイオティクス】【ボカシ】【免疫応答】
表題
Evaluation of the Efficacy of Probiotics in vitro Against Vibrio parahaemolyticus, Causative Agent of Acute Hepatopancreatic Necrosis Disease in Shrimp
エビの急性肝すい臓壊死病の因子であるVibrio parahaemolyticusに対するインビトロ試験によるプロバイオティクスの有効性の評価
著者
Gustavo Pinoargote and Sadhana Ravishankar
School of Animal and Comparative Biomedical Sciences, University of Arizona, USA
掲載誌
Journal of Probiotics & Health / 2018; 6: 193
URL
要約
エビの深刻な病気であるAHPNDを引き起こすVibrio parahaemolyticusに対するプロバイオティクスの阻害効果を調査した。L. casei、S. cerevisiae、 R. palustrisの3種をプロバイオティクス溶液(上清と菌液全体)とし、個別及び様々な組み合わせを試した。ディスク拡散試験では、上清より菌液全体が阻害活性が高かった。チャレンジテストの結果は、L. caseiまたはその他2種と混合したL. caseiを処理したとき、48時間後に高い病原菌の不活性化を示した。L. casei のみ、L. caseiと他の2種を混合したプロバイオティクス溶液はAHPNDを抑制する可能性を持つ。
【エビ養殖】【プロバイオティクス】【急性肝すい臓壊死症】【AHPND】
表題
Effects of salinity on acid production and growth of three probiotic microbes with potential for application in intensive shrimp aquaculture
高密度エビ養殖に適用可能性のある3種のプロバイオティクス微生物の増殖や酸産生に及ぼす塩濃度の影響
著者
Gustavo Pinoargote and Sadhana Ravishankar
School of Animal and Comparative Biomedical Sciences, University of Arizona, USA
掲載誌
Journal of Probiotics & Health; 2018: 6(1)
URL
要約
エビ養殖の高密度栽培システムでは新興感染症対策としてプロバイオティクスが検討され始めている。本研究ではプロバイオティクス微生物であるL. caseiとS.cereviciae、R. palustrisの塩濃度1~2%条件下における生存菌数と酸産生能、形態変化を調査した。L. caseiとS.cereviciaeは塩濃度2%でも増殖曲線や酸産生能および形態の変化がみられなかった。R. palustrisは塩濃度により対数増殖期が長くなるが、酸産生や形態に変化は見られなかったことから、これら菌種は高密度エビ養殖で設定される塩分濃度2%までの養殖池に適用するのに適していると考えられた。
【エビ養殖】【プロバイオティクス】【塩分濃度】
表題
Effect of probiotic em-4 in feeds on the growth and survival rate of goldfish (Carrasius auratus)
金魚(Carrasius auratus)の生育と生存率に及ぼす飼料中のプロバイオティックEM-4の影響
著者
Hasan Sitorus, Khadijah EL Ramija : Dan Ikhsan Shaumil Akhir
Department of Fisheries, Nommensen HKBP University, Jl. Sutomo No. 4 A Medan, North Sumatera, Indonesia
Department of Aquaculture, Dharmawangsa University, Jl. K.L. Sudarso No. 224 Medan, Indonesia
掲載誌
International Journal of Fisheries and Aquatic Studies 2018; 6(3): 108-111
URL
要約
EM-4は、金魚の飼育において水質を改良し、病気を抑制し、生育を促進しうるプロバイオティクス製品のひとつである。この研究では、金魚(Carrasius auratus)の生育と生存率について、飼料に混和したEM-4の効果を検証した。研究の結果、飼料への添加量によっては、金魚の生育や生存率に顕著な効果が見られた。その最適用量は30mg/㎏飼料であり、重量で5.6gの増加、体長で1.2㎝の増加が見られ、生存率は100%であった。
【水産】【金魚】【Carrasius auratus】【プロバイオティクス】
表題
Influence of Effective Microorganisms on Growth Performances of Broiler Chicken under Local Conditions
局地的条件下におけるブロイラー鶏の生育に及ぼす有用微生物群(EM)の影響
著者
Jayathilaka BR1 , Nayananjalie WAD1 , Adikari AMJB1 and Samaraweera BWNJ2
1Department of Animal and Food Sciences, Faculty of Agriculture, Rajarata University of Sri Lanka, Puliyankulama, Anuradhapura, Sri Lanka
2Livestock Experiment Unit, Faculty of Agriculture, Rajarata University of Sri Lanka, Puliyankulama, Anuradhapura, Sri Lanka
掲載誌
International Journal of Multidisciplinary Studies (IJMS) 2016, 4(1), 67-73.
URL
要約
スリランカの環境条件下でブロイラー鶏の成長に及ぼすEMの影響を調べた。 EM区では、飲水に水1L当り10mlのEMを添加した。 鶏の体重は定期的に、飼料摂取量は毎週測定した。体重増加と飼料要求率(FCR)は育成前期、育成後期、全育成期間に分け調べた。育成前期ではEM区は、対照区と比較して有意に高い体重増加、飼料摂取量およびFCRを示した。しかし、育成後期では、EMは成長やFCRに影響しなかった。全育成期間では、総飼料摂取量がEM区で対照区より有意に高かったが、FCR、屠体収量、屠体率に有意差はなかった。結論として、EMはブロイラー鶏の育成前期においてポジティブな影響を及ぼした。
【養鶏】【ブロイラー】【プロバイオティクス】
表題
Effect of the EM Immobilized Technology on Nitrogen Dissolution Characteristics of Aquaculture Sediment
水産養殖堆積物の窒素溶解特性に対するEM固定化技術の影響
著者
Long WANG1,2, Ya-Lu SHAO1, Xin-Yu MAO1,3, Xiao-Hou SHAO2,3, Qi-Jin WU4
1College of Water Conservancy and Hydropower Engineering, Hohai University,
2Key Laboratory of Efficient Irrigation-Drainage and Agricultural Soil-Water Environment in Southern China of Ministry of Education, Hohai University,
3 Nanjing Ning-ya Environmental Science and Technology Limited Company, Nanjing 210036, PR China
4 Gaochun Water Conservancy Bureau, Nanjing, 211300, China
掲載誌
International Conference on Material Science and Application, 2015, 147-152
URL
要約
池の堆積物の窒素溶解特性に対する固定化EM技術の影響を、室内のシミュレーション実験で検証した。結果は堆積物から溶出した無機態窒素はアンモニア態窒素がほとんどを占めていた。アンモニア態窒素はより高いpH値の水で放出され、水中のアンモニア態窒素の濃度が下がる。EMナノ-シリカボールを使用すると、堆積物から水への無機体窒素の溶出を効果的に抑え、水中の総窒素とアンモニア態窒素量が減少する。Blank(CK)区では堆積物の厚さと無機態窒素の溶出量には関連がなかったが、堆積物が厚い方が早い時期に溶出した。しかし、EMナノ-シリカボール処理では堆積物が厚いと無機態窒素の溶出の阻害効果は減少した。
【環境保全】【水産】【堆積物】【ヘドロ】【養殖】【アンモニア】【ナノシリカ】
表題
Effects of Synergy between Earthworms and Effective Microorganisms on Vermicomposting of Pig Manure
豚糞のミミズ堆肥化におけるミミズと有用微生物群(EM)の相乗作用
著者
Xu DiFa ; Liu GuangShen ; Yu QuMin ; Li RongXi
Department of Biological and Environmental Science, Changsha University, Changsha 410003, China.
掲載誌
Animal Husbandry and Feed Science,2011,3(1):39-42
URL
要約
豚糞のミミズ堆肥化におけるミミズとEMの相乗作用を調べた。堆肥化試験をEM接種区、ミミズ接種区、EM+ミミズ接種区、対照区で行った。試料を0、15、30、45、60日目に採取し、全有機炭素(TOC)、総ケルダール窒素(TKN)、アンモニウム窒素、硝酸塩窒素、水溶性炭素(WSC)を測定した。対照区と比べて、EM+ミミズ接種区は、TOC含量が42.8%減少、TKN含量が13.6%増加、炭素窒素比が49.5%減少、アンモニア性窒素は98.1%、硝酸態窒素は96倍、硝酸態窒素は61倍となり、WSC含量は58.9%減少した。ミミズとEMによる豚糞堆肥化は、堆肥成熟を促進し、無機化と安定性を改善する。
【農業】【畜産】【豚糞】【ミミズ堆肥】【ミミズ】
表題
Use of Effective Microorganisms to Suppress Malodors of Poultry Manure
EMによる鶏糞の悪臭の抑制
著者
掲載誌
URL
要約